Zeteoh

スマホ1台でGPSの届かない屋内の位置がわかる空間AI「TRAILS」、CEATEC AWARD 2026 ネクストジェネレーション賞を受賞

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CEATEC AWARDのロゴ

〜 追加設備不要で測位精度1〜3m。CEATEC 2026ブースでは空間AIカメラ「Astra」のプロトタイプを初公開 〜

zeteoh株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:ヤン リギリ、以下「zeteoh」)は、スマートフォン単体でGPSの届かない屋内・地下・トンネルにおける人や資産の位置を測位する空間AI「TRAILS(トレイルズ)」により、「CEATEC AWARD 2026」においてネクストジェネレーション賞を受賞しました。あわせて、CEATEC 2026の当社ブースにて、TRAILSの技術を搭載した空間AIカメラ「Astra(アストラ)」のプロトタイプを初公開します。

受賞概要

項目 内容
賞名 CEATEC AWARD 2026 ネクストジェネレーション賞
受賞対象 空間AI「TRAILS」
発表日 2026年10月6日(CEATEC事務局主催の記者会見にて発表)

ネクストジェネレーション賞は、先進的な技術・製品・サービス・ソフトウェア・アプリケーション・ビジネスモデル等を開発し、新たな市場や社会価値の創出に挑戦するスタートアップ企業や、社会実装を目指す大学・研究機関等からの応募案件を対象とし、技術力、将来性、市場性、社会への貢献性等の観点から優れると評価されるものを表彰するものです(主催者発表より)。

選評(CEATEC AWARD 2026)

工場、地下、トンネルなどGPSが届かない空間では、人や物の位置・動線を把握するためにビーコンやWi-Fiなどの固定設備を設置する方式が多く、導入・保守の負担が継続的なデータ取得の壁になってきた。zeteohの「TRAILS」は、スマートフォンなどの慣性センサ情報を学習済みの空間モデルで補正し、建物側に固定アンカーを置かずに自己位置を推定する空間AI。施設の図面など既存情報を活用しつつ、専用インフラの敷設を抑えて導入できる。

価値は、位置を知ることより、その先にある。人や資産の移動を継続データにできれば、工場・倉庫の動線改善、保守記録、技能分析、災害現場での所在把握など、見えにくかった現場の動きを可視化できる。さらに、空間データは運用AIやPhysical AIが現実世界を理解する基盤にもなる。既存端末を入口に、現場の「動き」を継続的なデータ資産へ変えられる実装性と、そのデータを次世代AIの基盤へつなげる発展性が評価された。

空間AI「TRAILS」について

TRAILSは、スマートフォンに内蔵された慣性センサー(IMU)のデータだけで、GPSの届かない場所の人や資産の位置を1〜3mの精度で測位する空間AIです。ビーコンなどの固定送信機(アンカー)もWi-Fiも必要とせず、処理は端末内で完結します。

従来、屋内で実用的な精度を得るには、UWBやBLEビーコンなどの機器を1拠点あたり数百個設置し、電源と保守を続ける必要がありました。設備を使わない慣性方式は、時間とともに誤差が累積する「ドリフト」が課題でした。TRAILSは、大量の実世界データから学習した人の移動の規則性(空間的事前分布)を用いてこのドリフトを抑え、安定した精度を保ちます。

空間AI「TRAILS」による屋内測位のイメージ

空間AI「TRAILS」による屋内測位のイメージ

主な特長

  • 追加設備が不要: アンカーの調達・天井工事・電源敷設・事前の現地調査を必要とせず、導入コストは従来比約10分の1です。
  • 最先端手法を上回る精度: 当社が構築した実環境データセット上で、公開されている慣性オドメトリ手法16種を同一条件で比較し、絶対軌跡誤差(ATE)は最小の2.69mでした。基準手法(RoNIN-ResNet)比で34%の誤差低減です。
  • 未学習の建物でも初日から動作: 学習に使っていないデータでも精度がほぼ変わらず、建物ごとの事前学習なしで導入できます。
  • 端末の機種を問わず安定: 方位誤差は平均4.5〜4.7度で、Android標準の姿勢推定(平均55〜86度)の10分の1以下です。
  • 第三者検証済み: 東海旅客鉄道株式会社(JR東海)との実証で、最高時速285kmで走行中の新幹線車内において誤差3m以内を継続して達成しました(2026年6月公表)。
  • 特許査定済み: センサーフュージョンと、外部アンカーなしでドリフトを抑制するエッジモデル・アーキテクチャについて、日本でスーパー早期審査により特許査定を受けています(欧州・米国へ出願予定)。

想定する用途は、工場・物流倉庫・建設現場・インフラ施設における動線分析、安全管理、資産追跡などです。現在、複数の業界のお客様と導入に向けた協議を進めています。

代表コメント

zeteoh株式会社 代表取締役 ヤン リギリ

「屋内で人がどこにいるのかがわからないという、これまで見えにくかった課題に対して、審査員の皆様から高い評価をいただけたことを大変光栄に思います。TRAILSは「屋内で人の位置がわかっていれば」という問いから生まれた技術です。建物に設備を置かず、IMUを搭載したスマートフォンやウェアラブル端末だけで位置がわかることで、これまでコストの壁に阻まれてきた多くの現場に屋内測位を届けられると考えています。今回の受賞を励みに、現場で働く方々の安全と効率に貢献できるよう、社会実装を進めてまいります。」

CEATEC 2026 出展情報

当社ブースでは、TRAILSのデモと、開発中の空間AIカメラ「Astra」のプロトタイプを初公開します。

  • TRAILSデモ: オフィス内でTRAILSが位置を追跡する様子を動画でご覧いただけます。また、当社が用意したスマートフォンで、センサーが動きを捉える様子を体験いただけます。
  • 空間AIカメラ「Astra」(プロトタイプ初公開): IMU・気圧計・カメラ・小型コンピューターを内蔵したボディカメラ型のウェアラブルデバイスです。TRAILSの技術で装着者の位置を求め、映像を重ねて記録することで、「どこを通ったか」だけでなく「そこで何が起きていたか」まで残せます。

空間AIカメラ「Astra」(プロトタイプ)の活用イメージ

空間AIカメラ「Astra」(プロトタイプ)の活用イメージ

出展概要

項目 内容
会期 2026年10月13日(火)〜16日(金)10:00〜17:00
会場 幕張メッセ(千葉市美浜区中瀬2-1)
小間番号 4H242
Satomi Le Guilly
Satomi Le Guilly